葬儀の香典泥棒の被害を防ぐコツ
葬儀を行う上で気を付けなくてはいけないのが香典泥棒による被害です。香典泥棒とは文字通り葬儀に参列した人から受け取った香典を盗む犯罪行為のことです。
生前に人付き合いが多かった故人の葬儀では数多くの参列者が訪れるため、当日は対応に追われてしまうことも少なくありません。
数分程度受付を空にしていた間に窃盗の被害に遭ってしまう事例もあります。どんなに忙しい状況であっても常に受付に人を置いて香典の管理をしっかりと行うことが大切です。
香典泥棒の被害は葬儀の当日だけではありません。式が終わってから自宅で被害に遭うこともあります。主な例として挙げられるのが弔問客を装って自宅に上がり込み、遺族が席を外している間に居間や仏壇に供えられている香典を盗むケースです。
葬儀後に自宅に訪れる弔問客は友人などプライベートで付き合いがあった人が多いと言われています。家族であってもプライベートの人間関係を全て把握するのは難しく、友人という言葉に疑念を抱かずに家に招き入れてしまう人も少なくありません。
仏壇のように目立つ場所に備えてあれば無くなってもすぐに気が付くと油断する人もいます。香典泥棒は大半が被害者がすぐに気が付かないように中身だけを抜いて袋はそのまま残す手口が基本です。
弔問客を疑ってかかるのはマナー違反に当たるとはいえ、見覚えのない人は少なからず警戒するする必要があります。家に招き入れるのであればできる限り弔問客を1人にしないように常に家族の誰かが同席しなくてはいけません。
単身生活をしていてやむを得ずお茶出しなどで席を外す時は弔問客がトイレに行っているタイミングで準備をするとトラブルを防げます。事前に中身を抜いておくのも有効な対策の一つです。仏壇に供えるに当たって中身をそのままにしておくという決まりはありません。
あくまで形式的な物なので葬儀が終わった段階で中身を全て取り出して袋だけで供えておけば被害は防げます。